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タロットリーディング カードの解釈方法について

タロットを始めて間もない方は、専門書や当ブログに掲載しているような「カードの意味」を参考にリーディングをしていらっしゃることと思います。

それを積み重ねていくことで、やがて自分なりの解釈ができるようになってくる面もありますが、やはり「出たカードに意味を当てはめていく」という方法だけでは限界があります。

そこで今回は、ワンランク上のリーディングができるようになる(かもしれない)解釈方法を解説していきたいと思います。
あくまで私のやり方がベースですので、正しいとは限りませんし、合う合わないもあるでしょう。自分も取り入れてみようと思える内容があれば参考になさってくださいね。

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この記事を書いた人
八兵衛

タロット歴25年以上の鑑定士、八兵衛(はちべえ)と申します。
スピリチュアルな内容ではなく現実的な解釈を心がけています。
個人鑑定も受付中です。詳しくは「鑑定メニュー」をご覧ください。

カードを解釈するための情報

熟練した鑑定士や鋭い霊感を持つ方なら、何も聞くことなく、カードを見ただけですべてを言い当ててしまうのかもしれません。(実際にはご相談者様の様子や声の調子なども観察していると思いますが)

そうではない場合は、わかっている情報をフル活用して、カードがどんなメッセージを伝えてくれようとしているのかを読み解く必要があります。
解釈の基礎となるのは主に以下の情報です。

状況

占うテーマがどのような状況にあるのかというのは、カードの解釈に最も深く関わってきます。
タロットカードは幅広い解釈ができるカードも多いため、状況が詳しくわかっているほど的確な意味を読み取ることができるものです。
そのため、極論を言えば、占い師にみてもらうよりも自分で占った方が納得できるはずなのです。他人には伝えたくないことや、微妙なニュアンスが伝わりにくいこともありますからね。

スプレッドにおけるポジション

これは言うまでもありませんが、スプレッドのどのポジションに出ているかによって、同じカードでも解釈が異なってきます。
より正確に言えば、「どんな問いでカードを選んだのか」によります。

例を挙げるなら、「相手の気持ち」としてカードを選んだのか、あるいは「この先どうなりそうか」という問いでカードを選んだのかによって、どのように解釈するのかが変わってきますよね。

余談ですが、1枚引きなど特定のスプレッドを用いない場合はもちろん、ケルティック・クロス・スプレッドやヘキサグラム・スプレッドなど、ポジションごとの意味が定められているスプレッドで占う場合でも、カードを選ぶときに「何を知りたいのか」と集中して念じることが大切だと私は考えています。

正位置か逆位置か

カードが正位置で出ているか、あるいは逆位置で出ているかも判断基準の一つとなります。
詳しくは後述します。

他のカードとの関わり

他にどんなカードがどのように出ているかも大変重要です。カード一枚だけでは解釈の方向性が定まらない場合がありますが、他のカードも含めて考えることで個々のカードが示すメッセージが明確になり、全体的なストーリーが見えてくるケースが多々あります。

ですので、本当は1枚引き(ワンオラクル)よりは、何枚かカードを引いた方がより的確なメッセージを読み取ることができます。伝統的なスプレッドが用いられ、力を持つとされているのはそういった面もあると思います。

インスピレーション

まったく霊感がないという方でも、リーディングの中でカードを見たとき、ふと心に何かしらの印象が湧き上がることがあると思います。良い印象、嫌な感じといった程度のもので、具体的に言い表すことができないこともあるでしょう。そういったインスピレーションもリーディングの判断材料になり得ます。

ただ、これを重視するかは人それぞれでしょう。私はスパイス程度に考えています。
カードの意味を一切考慮せず、カードを見てそこから得られた印象のみをもとにリーディングを行う占術もあるそうです。

シャッフル中にテーブルから落ちたカード、ひっくり返ったカード

シャッフルしていると、たまにカードがテーブルから落ちたり、くるりとひっくり返ってしまうことがあります。

人によっては、このようなカードは何か意味があるとみなし、脇によけておいてリーディングの際に参考にするのだそうです。
私は見なかったことにして戻します。

カードに描かれている象徴(シンボル)を把握する

伝統的に、タロットカードにはそれぞれ意味が付与されてきました。だからといって、専門書に書かれている意味を丸暗記する必要はありません。
本当に覚えるべきは、そのカードが何を象徴しているかです。

テキストによってはシンボルと呼ばれることもありますし、象徴していることをシンボライズしていると表現されることもあります。当ブログではわかりやすさを優先し、キーワードという形で紹介しております。

象徴と意味の違い

例えば、大アルカナの『死』(あるいは『死神』)というカードがあります。
専門書やカードについてきた解説書には、カードの意味として「恋の終わり」などと書いてあるかもしれません。確かにそれも間違いではないでしょう。

一方、『死』が象徴するのは「終わりと始まり」「変化」です。木々が花を咲かせ、葉を落とし、また芽吹くというサイクルを繰り返すイメージで、物事が一つの終わりを迎え、新たな局面を迎えることを表しているのです。一時的に辛い思いをするとしても、長い目で見ればポジティブな変化であると言えます。

では、実際にリーディングを行って、「恋人とはこの先どうなりそう?」という問いに対して『死』のカードが正位置で出たとしましょう。

カードの意味に頼るだけでは、「恋の終わり」という言葉だけが頭に残ってもやもやしてしまうかもしれません。(実際に恋が終わるかは別として)

しかし、『死』が象徴する「終わりと始まり」というニュアンス、そしてそれがポジティブなものだという認識を持っていれば、ただ悲しむのではなく、自分と相手のためにこの先どうするべきなのか、前向きに考えるヒントを得られるはずです。
どちらが有用なリーディングかおわかりいただけると思います。

いわゆるカードの意味というものは、カードが象徴しているものをテーマごとによくあるパターンとして言い表したものなのです。それを片っ端から覚えるよりも、カードに込められた象徴を理解する方が近道なのは明らかですし、それによって更に深いリーディングができるようになるはずです。

タロットをマスターしたい方にとっては、定型句やキーワードをつなぎ合わせるだけでなく、カードが示すメッセージを状況やテーマに応じて自分の言葉で適切に表現することが目標となるでしょう。そのために様々な専門書を読んでボキャブラリーを増やし、表現の幅を広げるのは良いことだと思います。

正位置と逆位置をどう考えるか

タロット占いをしてもらうとき、あるいは自分で占うときに避けて通れないのが正位置と逆位置の考え方です。

当ブログのカード解説では正位置と逆位置という基準ではなく、肯定的に捉えるか、否定的に捉えるかという観点で解説しています。そのため、「どっちの意味にとればいいの?」と疑問をお持ちになる方も多いのではないかと思います。(^^;)
実際の鑑定においても、ご相談者様から「このカードは正位置で出ているのにどうして逆位置的な意味で解釈しているんですか?」という旨のご質問をいただいたこともあります。

ひとまず、正位置=肯定的、逆位置=否定的とは限らないということだけ先にお伝えし、この項では正位置と逆位置について私の考え方を解説してまいります。

逆位置って悪い意味?

逆位置にネガティブなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。確かにカードの意味を調べていると、逆位置には嬉しくない意味ばかり書いてあるものです。

ただ、逆位置だから全部悪い、と決めつけるべきではありません。一時的にマイナスの面が出ている事もあるでしょうし、正位置で示される本来の性質が弱くなっているだけのこともあるでしょう。また、望ましくない未来を避けるための警告として表れることも珍しくありません。

大切なのはカードの上下ではなく、そこからどんなメッセージを読み取れるのかという点です。

逆位置を採用していない占い師も存在する

逆位置をどのように捉えるかは占い師・鑑定士次第なのですが、中には逆位置を採用せず、カードの上下は気にしないという方もいらっしゃいます。これはその方が編み出された占術ですので、他人がどうこう言うものではありません。

私は正位置・逆位置できっぱりわけるのではなく、判断基準の一つとしてカードの上下を見ています。後ほど詳しく説明します。

これからタロットを学ぶ方、勉強を始めたばかりの方は、なるべく多くの専門書を読んでみて、自分にあった方法を見つけていきましょう。その結果、逆位置を重視するのならそれが正解でしょうし、逆位置を採用しないのであればそれも尊重されるべきです。

カードの上下にこだわりすぎると矛盾が生じるケースも

これは私だけかもしれませんが、カードの正位置・逆位置にとらわれていた頃は、時折リーディングの中で矛盾が生じてしまったものです。こじつければ読めないこともないのですが、なんだかすっきりしません。

このような現象は、専門書やこのブログなどで紹介している「カードの意味」を、正位置・逆位置で単純に当てはめているだけだと起こりやすいかもしれません。
先に述べたように、カードが象徴するものを理解し、それをどのように表現するかという観点でリーディングを行えば、一見矛盾しているように思えるカードからも適切なメッセージを読み取ることができるのです。

肯定的に、あるいは否定的に捉える

これまで肯定的に解釈する、否定的に解釈するという表現を何度か使ってきました。当ブログのカードの解説ページでも同様の書き方をしております。
しかしながら、正位置と逆位置のように一目見てわかる判断基準がないため、読んでいただいた方は「肯定的か否定的か、どうやって決めれば良いの?」と疑問に思われた方もいらっしゃると思います。(それがこの記事を書こうと思ったきっかけです)

私なりの判断方法を紹介しようと思いますが、この考え方は下記の専門書に大きな影響を受けておりますので、興味をお持ちになった方はこちらを読んでいただいた方がわかりやすいと思います。

▼タロット解釈実践事典―大宇宙(マクロコスモス)の神秘と小宇宙(ミクロコスモス)の密儀(Amazon)
https://amzn.to/48vtPPo

結論としては経験や感覚頼み

こう言うと身も蓋もないのですが、結局のところ経験や慣れ、あるいは感覚で判断している部分が多く、システマティックにリーディングを行っているわけではありません。

強いて言うなら、自然で、全体的なストーリーに矛盾しない解釈を心がけています。
その上で、逆の意味、あるいは別の意味にとれる可能性はないかという点にも注意します。

過去、現在がこういう状況で、相手の気持ちはこういう状態だから、未来はこうなりそう。そのようにすべてのカードが自然な形で繋がったとき、全体像が見えるような感覚になります。それが「全体的なストーリー」ということです。

一つのストーリーにまとめる

最終的にはこれが目標となります。スプレッドを展開し状況と照らし合わせれば、過去から未来へと繋がるストーリーが浮かび上がります。個々のカードの解釈はその一部であり、全体の話の中でぴったりとはまる解釈が的確と言えるでしょう。逆に言えば、解釈が難しいカードも全体のストーリーの一部として考えれば、どう読むべきかが自然にわかるということになります。

コツとしては、スプレッドの中で目立つカードや強い印象を受けるカードがあれば、そこから話を広げていくことです。そのようなカードは大アルカナだけとは限りません。

目立ったカードが見当たらなければ、はっきりしている過去や現状、あるいは自分の気持ちから辿っていき、今後の見通しや相手の気持ちを予想するという手もあります。

正位置と逆位置は判断基準の一つ

前述のとおり、正位置=肯定的、逆位置=否定的とは限りませんが、判断の材料にはなります。
すべてのカードから浮かび上がるストーリーに矛盾しないのであれば、正位置=肯定的、逆位置=否定的で考えても問題ありません。そのまま読もうとすると意味がわからなくなる、辻褄が合わないという場合は、そのカードを反対の意味でも考えてみると良いでしょう。

1枚引きの場合は他にカードがないため、正位置か逆位置かは重要な判断材料となります。
この場合も同じように、ひとまず正位置なら肯定的に、逆位置なら否定的にと考えてみて、状況や心当たりに矛盾している、しっくりこないということであれば反対の意味も考えてみて、カードが何を示しているのかを読み取りましょう。
判断に迷うならもう一枚同じ問いでカードを引いて、2枚で考えてみるのも有効です。

肯定的・否定的できっぱりわけるわけでもない

また、肯定的・否定的できっぱりとわけるケースばかりではありません。どちらかに振り切れていることもありますが、両方のニュアンスを考慮すべき場合もあります。

例えば、片想いのリーディングにおいて、未来のポジションに『ペンタクルの8』が逆位置で出たとしましょう。他のカードや状況からどうも難しいニュアンスが感じられるものとします。
この場合、単純に考えれば「いずれ本人が挫けてしまう」、あるいは「無駄な努力に終わる」ことが予想されます。これは否定的な解釈になります。
しかしながら、本人の諦めたくないという気持ちが強ければ、「時間はかかるが将来的に報われる可能性がないとは言えない」という見方もできます。これはやや肯定的な捉え方です。

特に未来など不確定なことを予想する場合には、このように多くの可能性を考慮した方が良い場合もあるでしょう。(ある程度は絞り込まないと曖昧なリーディングになってしまいますが)

マスターするには数をこなすこと

タロットリーディングは経験によって洗練されていく部分が大きいでしょうから、試行錯誤しながら数をこなすことで自分のやり方や解釈の基準が見つかるはずです。

とはいえ、同じテーマについて毎日占うのは避けるべきですので、その日一日のアドバイスを求めて毎朝1枚引くのも良いでしょうし、プロを目指している方はネット上で見かける恋の相談などを勝手に占わせてもらうのも練習になります。(もちろん個人的に練習させてもらうだけで、鑑定結果を伝えることはありませんが)

例えば、ココナラのリクエストボードにはそういった相談がちょくちょく寄せられているので、やる気のある方は覗いてみましょう。(占いや恋愛・結婚などのカテゴリを検索するとリクエストが表示されます)
腕に自信があるならエントリーするのもOKです。

▼リクエストボード | ココナラ
https://coconala.com/requests

リーディングに自信が持てるようになったらココナラなどに出品し、実占で経験を積んでいくと良いでしょう。

 

長々と書き散らしてしまい、わかりにくい点があれば申し訳ございません。
色々と偉そうなことを申し上げましたが、私もまだまだ修行中の身です。
共に頑張っていきましょう!

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