タロットカード:『ペンタクルの5』が表す相手の気持ち、未来の予想、アドバイスなどを、恋愛や仕事・人間関係のテーマごとに解説しています。
カード画像(ウェイト版)
キーワード
損失
喪失
困難
解釈のポイント
雪が降りしきる中を、みすぼらしい格好の男女が歩いています。男性は足を怪我しているのでしょう、松葉杖をついています。
5つのペンタクルは二人の頭上、教会の窓と思われるステンドグラスに描かれています。
『ペンタクルの5』が表すのは損失、喪失であり、何かを失うことです。物質的な損失だけでなく、愛情を失ったり、時には健康を損なうことを表す場合もあります。
さらに、誰かの助けを必要とするほど困難な状況も示します。
恋愛についての解釈
相手(彼・彼女)の気持ち
絶望しているようです。自分自身、もしくはあなたやあなたとの関係に対してか、あるいはあなたとの仲を邪魔するものに対してでしょう。
きつい解釈ですが、あなたを拒絶している可能性もあります。
否定的に捉えても同様ですが、場合によっては困難な状況の中で希望を見いだしているかもしれません。
今後の見通し(未来・予想)
困難な状況となることが予想されます。パートナーがいる場合は二人で力を合わせて乗り切りましょう。
残念ながら失恋という事態も考えられます。相手には拒絶され、とりつく島もないかもしれません。
辛いときは友人や家族を頼りましょう。
否定的に捉えても同様ですが、状況によっては希望の光が見えてくると解釈できることもあります。自分は不幸だと思い込んで、チャンスや転機を見逃すことのないよう気をつけましょう。
アドバイス
「人を頼りましょう」というメッセージです。
現状とても辛い状況にあるのかもしれませんし、今後そのような時期が来るのかもしれません。そんなときは一人だけで頑張ろうとせず、頼れる人を頼りましょうということになります。慰めてくれる友達や家族がいるならその好意に甘えましょう。
たとえ身の回りに相談できる人がいなくても、電話やネットで話を聞いてくれるカウンセラーや占い師もいますから、検討してみてはいかがでしょうか。
「希望を見失わないでください」というメッセージも読み取れます。
『ソードの10』では絶望的な光景の中にも夜明けが描かれていました。
『ペンタクルの5』にも同じように、ステンドグラスの窓を持つ教会が描かれています。教会の中なら寒さを凌ぎ、施しを受けることもできるでしょう。
手前の二人はそれに気がついていないのか、あるいは援助など受けないと強がっているのでしょうか。もしかしたら、受け入れを拒否されたのかもしれません。
いずれにせよ、救いの手が差し伸べられているならそれを見逃さず、素直に援助を受けるべき状況でしょうし、たとえ誰かに見捨てられたとしても、助けてくれる人は他にもいるはずです。
辛いときはネガティブに考えてしまいがちですが、希望を見失わないようにしましょう。
仕事・人間関係についての解釈
相手の気持ち、あなたへの評価
助けを必要としているようです。物理的に、あるいは精神的にサポートが必要かもしれませんので、注意を払うべきでしょう。
または、あなたに絶望しているか、拒絶しているとも解釈できます。
否定的に捉えた場合も同様です。関係が良くない場合は、改善の兆しを感じているのかもしれません。
人物評としては、強がり、不運、排他的な人といった評価になるでしょう。
否定的に捉えた場合も同様です。
今後の見通し(未来・予想)
損失が発生する恐れがあります。ビジネスにおいては、今やっていること、あるいはこれからやろうとしていることに見落としがないか、リスクが潜んでいないかもう一度確認し、万が一の場合も損失を最小限に抑える対策を練っておいた方が良いでしょう。
困難な状況になる、それが続くということも読み取れます。辛いときは一人で頑張るのではなく、頼れる人を頼った方が良いでしょう。
また、金銭的なトラブルを暗示することもありますので、お金の貸し借りなどは控え、契約や報酬などについて曖昧な点があるなら、明確にしておいた方が良いでしょう。
否定的に捉えた場合も同様ですが、困難な状況にあるなら希望が見えてくるかもしれません。
アドバイス
「人の手を借りましょう」というメッセージです。
困難な状況にあるのなら、一人で頑張って何とかしようとするのではなく、素直に人の手を借りましょうということになります。もしあなたが片意地を張って周囲の人の手助けを拒んでいるなら尚更です(怪しいところからお金を借りるべきではありませんが)。
『ペンタクルの5』が出てきたときは、援助や支援が必要なほど逼迫しているということになりますので、救いの手を拒むべきではありませんし、それを見逃すことも避けたいものです。
『ペンタクルの5』が登場する鑑定サンプル
※解釈はあくまで一例です。状況やテーマ、他のカードとの関係によって、このページの例以外にも様々な解釈ができます。
※正位置、逆位置での判断はしておりませんので、ご自身の感覚とスプレッド全体から肯定的に解釈するか、否定的に解釈するかを判断なさってください。
※カード画像は日本、米国においてパブリックドメインとなったウェイト版を使用しております。
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