タロットカード:『ペンタクルの4』が表す相手の気持ち、未来の予想、アドバイスなどを、恋愛や仕事・人間関係のテーマごとに解説しています。
カード画像(ウェイト版)
キーワード
執着
保持
安定
解釈のポイント
男性が、頭の上に一つ、足の下に二つ、そして両腕でペンタクルをがっちりと抱え、絶対に手放さないぞという意志が感じられるカードです。
『ペンタクルの4』は、見た目どおり執着を表すカードです。その対象はお金であったり、好きな人であったり、自分が信じているやり方であったりします。
大切なものを保持し続けること、それを強く望む所有欲や支配欲、また安定した状態が続くことを示すカードでもあります。
恋愛についての解釈
相手(彼・彼女)の気持ち
あなたのことを手放したくないと思っているようです。強い愛情からそう思うこともあれば、所有欲や征服欲を満たしたいだけという場合もあるでしょう。
すでに別れた、あるいは付き合ったことがないとしても、あなたに強い執着を持っている可能性があります。
または、現状維持を望んでいるという解釈もできます。これ以上近づくことも、遠ざかることも考えていないということです。
否定的に捉えても、あなたに対する執着心は変わりません。
場合によっては、現状を打破したい、あるいは退屈な状況を打ち破りたいと考えているのかもしれません。
今後の見通し(未来・予想)
現状が維持されそうです。良くも悪くも変わらない状況が続きそうです。
どちらかが強い執着を持つ、あるいは執着を捨てきれないという解釈もできます。
否定的に捉えると、安定した状態が崩れる可能性があります。例えば、何事もなく平穏だと思っていたのに大げんかで気まずくなってしまったり、突如別の異性が現れたり……といったようなことがあるかもしれません。
また、執着しすぎてチャンスを逃してしまうという可能性も読み取れます。いい人とめぐり逢えたと思ったのに結婚に執着しすぎてうまくいかなかった、あるいは、別れた恋人に執着している内に好意を寄せてくれていた別の異性が連絡をくれなくなった……というようなことがないよう気をつけましょう。
アドバイス
「執着を捨てるべきです」というメッセージです。
特に、別れた恋人への未練や、叶わない片想いをずっと引きずっているのであれば、その人のことはもう忘れて、新しい恋を探してはいかがですかということになります。
上記のとおり、『ペンタクルの4』は執着からチャンスを逃してしまうことを暗示する場合もあります。いつもでも終わった恋にしがみついていては、せっかくご縁のある人と出会っても見逃してしまうかもしれません。
そこまで好きな人を忘れるのはとても辛いことだと思いますが、前を向いて歩いていきましょう。
仕事・人間関係についての解釈
相手の気持ち、あなたへの評価
現状の距離感を維持したいと考えているようです。
あるいは、あなたに執着しているとも考えられます。
否定的に捉えた場合でも、執着があるのは変わりません。
または、距離感をもっと縮めたい、あるいはもっと距離を置きたいと考えているのかもしれません。
人物評としては、所有欲が強い、頑固、保守的、守銭奴という評価になります。
否定的に捉えた場合も変わりません。
今後の見通し(未来・予想)
安定した状況が続きそうです。大きく良くなることも悪くなることもないでしょうから、上を目指すのであれば対策を練る必要があるでしょう。
守りの姿勢をとることで、所有物を保持できる、現状を維持できるという解釈もできますので、それを優先するのであれば攻めの行動を起こさず、ひたすら守りを固めると良いでしょう。
経済的な安定を確保、維持できるということも読み取れます。転職や新しいことにチャレンジしようとしている人にとっては、判断材料の一つになるでしょう。
否定的に捉えると、安定した状態が失われるということになります。不安定になるというよりは、崩れ去るニュアンスです。
執着しすぎて失敗したり、チャンスを逃したりする暗示とも考えられます。一つの計画ややり方に固執していると大局を見失ってしまう恐れがありますので注意が必要です。
経済的な基盤が失われるとも考えられます。もしあなたが転職などを考えているなら、お金のことをよりシビアに考えて、慎重に計画を練り直した方が良いかもしれません。
アドバイス
「執着によって失敗しないよう注意が必要です」というメッセージです。
先ほども述べたとおり、『ペンタクルの4』は強い執着や、それによって引き起こされる失敗や損失を表すことがあります。
このやり方しかない、この考え方で間違いない、この人ならきっとできるというように信じ込み、うまくいかなくても強引に推し進めてしまうと、気がついたときには取り返しのつかない事態になっているかもしれません。
たとえプライドが許さなくても、自分の失敗を認めたくなくても、一つのことに固執せず、ダメだと思えたならすぐに軌道修正した方が良いでしょう。
チャンスが巡ってきたときに逃さないことも重要です。
『ペンタクルの4』が登場する鑑定サンプル
※解釈はあくまで一例です。状況やテーマ、他のカードとの関係によって、このページの例以外にも様々な解釈ができます。
※正位置、逆位置での判断はしておりませんので、ご自身の感覚とスプレッド全体から肯定的に解釈するか、否定的に解釈するかを判断なさってください。
※カード画像は日本、米国においてパブリックドメインとなったウェイト版を使用しております。