タロットカード:『皇帝』が表す相手の気持ち、未来の予想、アドバイスなどを、恋愛や仕事・人間関係のテーマごとに解説しています。
カード画像(ウェイト版)
キーワード
成功、達成
支配
自信
リーダーシップ
安定
秩序
父性
解釈のポイント
石の玉座に腰掛けた皇帝は、厳めしい顔つきでこちら睨んでいるようにも見えます。
『皇帝』のカードが表すものとしてリーダーシップ、支配が挙げられます。誰が主導権を持っているのか、取ろうとしているのかに注目してみてください。
安定した秩序ある状態であることも表しますので、他のカードやテーマと照らし合わせて解釈しましょう。
また、何かを成し遂げようとする強固な意志、その結果得られた成功や達成を表すこともあります。
恋愛についての解釈
相手(彼・彼女)の気持ち
あなたを自分のものにしたいという気持ちが強いようです。あなたのアクションを待っているよりは、自分から行動を起こしてくるでしょう。
また、自分がリードしたいと考えているので、あなたが合わせる方がうまくいくでしょう。お互いの我が強すぎると反発してしまうかもしれません。
否定的に捉えるとあなたを求める気持ちが強すぎて、思い通りにしたい、支配したいというところまでいきます。
あるいは、特に求めていない、または好意はあっても消極的になっている場合もあります。
更に程度が酷いと、一切の情が感じられない冷酷さ、残虐さを表すこともあります。この場合は態度に出るのでわかるはずです。
今後の見通し(未来・予想)
あなたが相手を求めているのであれば、その願いは達成できる可能性があると読み取れます。ただ、待っているだけで叶うというものではなく、あなた自身が努力して掴み取るというニュアンスです。
すでに付き合っている、結婚しているのであれば、安定した状態が続くと解釈できます。手と手を取り合って、支えあってというよりは、どちらかがリードして相手がそれについていくケースが多いでしょう。
否定的に捉えると、どちらか、あるいは双方の気持ちが強くなりすぎ、自分勝手、支配的になってしまうことが懸念されます。
また、その逆で酷く冷淡になってしまうかもしれません。
アドバイス
「自信を持って努力することが必要です」というメッセージです。
あなたが恋に対して消極的なら、もっと強い意志と自信を持ち、積極的に行動するべきだということになります。
「あなたがリードするべき」か、「相手のリードに合わせるべき」か、見極める必要があるのかもしれません。お互いがもじもじして関係が進展しないのなら前者、お互いの主張がぶつかり合っているのなら後者になるでしょう。
また、もしあなたが相手を思い通りにできないと気が済まない、あるいは相手に対して冷たすぎる面があるのなら、それを改めるべきだという警告かもしれません。
「もっと相手のことを思いやるべきです」というメッセージです。
仕事・人間関係についての解釈
相手の気持ち、あなたへの評価
自分についてきてほしい、自分の思うように動いてほしいと思っているようです。相手が上司であれば素直に従った方が無難でしょう。
否定的に捉えると、それがより強く、脅迫的なものになります。または、あなたに対して冷酷になっているとも解釈できます。
人物評としては、リーダーシップのある人、実行力のある人という評価になるでしょう。父親のように頼りにされていることもあるでしょう。
否定的に捉えると、偉そう、横暴、冷たい人という評価になります。
今後の見通し(未来・予想)
何か目標があるのなら達成できる見込みです。ただし、その過程は決して楽なものではないでしょう。意欲的に一生懸命取り組んでください。
組織やグループ、関係は秩序だったものとなり、安定するでしょう。特にリーダーシップを持った人がいるなら、その人物を中心にまとまると思われます。
否定的に捉えると、やり遂げようという意思に欠け、目標を達成できないことが予想されます。この場合は能力ではなくやる気の問題でしょう。
集団においては暴君が好き放題振る舞い、周囲に被害をもたらしそうです。もしそれがあなたを示しているのであれば、もっと周囲を思いやる心を持つことが必要です。
アドバイス
「やる気を出して、目標達成を目指してください」というアドバイスです。
あなたにやる気があるとしても、今以上に意欲的に取り組むべきだということになります。消極的になっているのなら尚更です。
逆に言えば、今のままでは届かない、中途半端に終わってしまいそう、ということです。
「リーダーシップを発揮してください」というメッセージかもしれません。
もしあなたがリーダー的な役割を任されている、あるいは管理職に就いているなら、指導力を発揮することが求められています。優しく接するのはとても良いことですが、締めるところはしっかり締めていきましょうということになります。
ただし、あなたのリーダーシップが強すぎると、警告の意味で出てくる場合もあります。
あなたが指導的な立場にあるなら、必要以上に厳しすぎないか、わがまま、横暴になっている面はないか、クールに徹しすぎて冷たい人になっていないかなど、一度自分を省みてください。
心当たりがあるのなら、もちろん改めるべきです。
※解釈はあくまで一例です。状況やテーマ、他のカードとの関係によって、このページの例以外にも様々な解釈ができます。
※正位置、逆位置での判断はしておりませんので、ご自身の感覚とスプレッド全体から肯定的に解釈するか、否定的に解釈するかを判断なさってください。
※カード画像は日本、米国においてパブリックドメインとなったウェイト版を使用しております。
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