タロットカード:『ワンドの9』が表す相手の気持ち、未来の予想、アドバイスなどを、恋愛や仕事・人間関係のテーマごとに解説しています。
カード画像(ウェイト版)
キーワード
防御
忍耐
追い詰められる
頑な
解釈のポイント
頭に包帯を巻いた男が、ワンドを杖代わりにして立っています。迫り来る敵から身を守るためでしょうか、彼の背後にはワンドが並べ立てられています。
『ワンドの9』が表すのは防御です。周囲からの攻撃に耐えていることもあれば、周囲の助言に耳を貸さず、自分の考えを頑なに守り続けるという解釈もできます。
守るという点で言えば『ワンドの7』と似ているように思えますが、『ワンドの7』が優位に立っていたのに対し、『ワンドの9』は相当追い詰められた状況と言えます。ここを突破されたら後がないくらいの状況ですが、それでも必死に忍耐強く、何かを守ろうとしているのです。
なお、相手を打ち負かしてやろうというのではなく、相手が諦めるのを、折れるのを待とうというニュアンスですので、対立は長期戦になることもあります。
恋愛についての解釈
相手(彼・彼女)の気持ち
何かしら頑固になっているようです。どうしても譲れないことがあり、それがあなたの考えと異なるとすれ違ってしまう可能性もあります。
そのような場合はあなたが折れ、相手を尊重してあげるとうまくいくでしょう。
また、追い詰められているように感じているのかもしれません。
あなたの猛烈なアタックや結婚したいアピールに対し、そのつもりがないので必死に抵抗し、辟易としている可能性もあります。
あまり強引に迫ると逆効果になるかもしれませんのでご注意ください。
否定的に捉えると、頑なな気持ちが少し和らぎ、あなたの言い分も受け入れようという気持ちになっていると読み取れます。
あるいは、もう諦めてしまったという解釈もできます。
今後の見通し(未来・予想)
何か対立が発生しているのなら、苦しい戦いが続きそうです。双方とも相手が折れるのを待っているため、話は平行線です。お互いが妥協できる落としどころを見つけることが解決に繋がるでしょう。
相手に振り向いてもらえない、あるいは恋敵がいる場合は、あなたにとって不利な状況となりそうです。あなたにできるのは諦めずに待つことくらいかもしれません。
否定的に捉えると、戦いに敗れること、諦めてしまうことが予想されます。相手の主張やライバルに屈してしまうかもしれません。
事実としてそうなるかは別として、あなたの心が折れてしまいそうです。
アドバイス
「柔軟性を持つことも大切ですよ」というメッセージです。
相手に対する理想が高く、中々それに見合う人と出会えないということなら、このメッセージが当てはまるでしょう。自分が不利な立場に追い詰められているという自覚があるなら尚更です。
単純に妥協するべきというわけではありませんが、もう少し柔軟になることも必要ではないでしょうか、ということになります。
あなたの求める条件をすべて満たしていなくても、少し気になる点があるとしても、ご縁がある人のことは積極的に知ろうとし、共通点や好きになれるところがないか探してみてはいかがでしょうか。
相手選びだけでなく、パートナーとの関係についても、自分の主張を頑なに守り通すのではなく、相手を尊重するのも必要だということになります。
「不屈の闘志で頑張りましょう」というメッセージも読み取れます。
恋敵に負けそうなとき、相手の気のない反応に心が折れそうなときは、このメッセージが発せられているのでしょう。
面と向かって断られたとか、相手が別の異性と結ばれてしまったとかいうことであれば別ですが、まだ希望があるのなら諦めないで頑張りましょうということになります。もちろん、ストーカー行為や横恋慕はいけません。
有名な台詞を借りるなら、「あきらめたらそこで試合終了ですよ」ということになります。
仕事・人間関係についての解釈
相手の気持ち、あなたへの評価
あなたと対立関係にあり、自分から折れるつもりはないと考えているようです。対立といっても感情的なものばかりではなく、単に意見が違っているだけという場合もありますので、険悪な関係とは限りません。
否定的に捉えても対立があるようですが、相手には自分から歩み寄ろうという気持ちもあるようです。
人物評としては、強い信念の持ち主、忍耐強い人という評価になります。
否定的に捉えると、頑固すぎる人、すぐ諦める人という評価になるでしょう。
今後の見通し(未来・予想)
困難な戦いを強いられることになりそうです。基本的に防戦となり、相手が諦めるか折れるのを待つことになるでしょう。
ただ、お互いが消耗するだけの不毛な戦いであれば、早めに撤退するという選択肢もあると思います。
あるいは、あなたが追い詰められるような事態になってしまうかもしれません。自分に落ち度があると自覚しているなら早めに然るべき対応をとるべきですし、まるで覚えがないということであればミスをしないよう、隙を見せないよう注意が必要となります。
否定的に捉えると、戦いに敗れることになりそうです。ビジネスであれば早めに撤退する準備と、損害を抑える対策を講じておいた方が良いでしょう。
または、妥協を強いられることになるかもしれません。完全にあなたの主張通りにはならないと予想されますので、納得できる落としどころを見つけましょう。
アドバイス
「信念を持って戦い抜きましょう」というメッセージです。
挫けそうになっているなら、まだ勝負はついていませんよということになりますし、自信がなく不安な状態なら、気をしっかり持ちましょうということになります。
長く厳しい状況が続くかもしれませんが、あなたが負けを認めなければ敗北することはないとも言えます。粘る価値のあることなら、もう少し頑張ってみると良いでしょう。
ただし、意地の張り合いなど不毛な戦いを繰り広げているのなら、適当なところで妥協するという手もあります。
「頑固になりすぎていませんか」というメッセージかもしれません。
こだわりを持って仕事をするのは良いのですが、それが度を過ぎると良くない場合もあります。特にチームワークが求められる場面やスケジュールがタイトな状況では、必要以上にこだわりすぎると周囲に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
人の意見に耳を貸さないのも問題です。相手はあなたのことを思って、言いにくいことを言ってくれているのかもしれません。
冷静になって、自分が今どうするべきなのかを考えてみてくださいね。
『ワンドの9』が登場する鑑定サンプル
※解釈はあくまで一例です。状況やテーマ、他のカードとの関係によって、このページの例以外にも様々な解釈ができます。
※正位置、逆位置での判断はしておりませんので、ご自身の感覚とスプレッド全体から肯定的に解釈するか、否定的に解釈するかを判断なさってください。
※カード画像は日本、米国においてパブリックドメインとなったウェイト版を使用しております。
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